◎顔がよく見える選手

橋岡大樹浦和レッズ

 プレー中の表情が激しく変わるタイプではないが、必死さが伝わってくる。それはサイドの選手として上下動を繰り返しているからだけではなく、体を張り、窮屈な体勢になってもグッとこらえて前を向こうとするプレーが多いからだ。必死さが伝わってくる選手というのは、サポーターが応援したくなるのと同じように、それだけでたくさん撮りたくなる。

 浦和の右サイドでコンビを組むことも多い関根貴大も、橋岡と同様に必死さが伝わってきやすい選手だ。関根の方が表情でもわかりやすくそれが伝わってくるのだが、今回は橋岡を選んだ。その理由は、プレー中の顔がよく見えるからだ。

 もちろん目線は多少下がるが、ドリブルをしている時やパスを出す時に顔が上がっていてしっかり見えていることは、カメラマンとして魅力を感じる部分だ。顔が上がっているからこそ、次のプレーの選択肢が多くなる。

 ボールを見るために顔ごと下を向いてプレーする選手や、顔が上がっていても力んでしまっている、あるいは逆に力まないようにあえて緩めているために表情が崩れてしまいやすい選手というのは多く、良い場面でありながら写真をボツにせざるを得ないことも多々ある。そういう点で、カメラマン的に助かる選手でもある。

常に目線を高く保つ橋岡大樹
PHOTO GALLERY マルコス・ジュニオール、福森晃斗、橋岡大樹の写真
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