精度の高いロングボールに合わせて望遠レンズを振って受け手に先回りする時や、フリーキックを蹴り終わった姿勢に加えてボールも写っている瞬間を狙う時は、カメラマンとしてのやりがいを感じる。しかし、選んだ理由はそれだけはない。
エリキのマスクやエヴェラウドのクリスティアーノ・ロナウドポーズ、パトリックの機関銃、中村憲剛のゲッツ・・・様々なゴールパフォーマンスがある中で、福森のそれは自身の趣味をそのまま反映したものになっている。
膝をつき、一方の拳を空に伸ばし、もう一方の手で目を見開くそのポーズは、新日本プロレスの内藤哲也のものだ。昨年のルヴァンカップ決勝でゴール後にそのパフォーマンスを見せたことは内藤本人にも伝わり、同場面の写真に互いのサインを入れて交換することになった。今シーズンもゴール後にそのパフォーマンスを継続している。
最高の場面で自分の好きなものを思い切り表現することが出来る、というのはとても羨ましく、そういう至福の時間を写真に収められることはカメラマン冥利に尽きる。