「撮りたい…!」カメラマンが心躍る選手8人(1)「絵になるゴール後」マルコス・ジュニオールと福森晃斗の画像
マルコス・ジュニオールの一点の隙もないかめはめ波 撮影/原壮史
マルコス・ジュニオール、福森晃斗、橋岡大樹の写真
 観客がわくわくするのと同じように、取材していながらもわくわくする時がある。ビッグチャンスが生み出された時や、ゴールを決めた選手が目の前に走ってきた時はもちろんだが、単純に選手の動きや表情そのものを楽しみながら撮影していることも多々ある。

 今回は、J1で活躍している中から、撮影していて面白い選手たちを紹介する。撮影している時の気持ちや、写真になった時の様子を踏まえてピックアップした。

 スタンドから写真を撮っているファンの方々や、雑誌で情報を得ることがほとんどだった時代を経験したことがある方々だけではなく、サッカーの楽しみ方としてこういう切り取り方もあり得る、ということを、写真ではなく動画でサッカーに触れることが主体になっている若い世代のサポーターの方にも知っていただければ幸いだ。

◎ゴール後が楽しみな選手

マルコス・ジュニオール横浜F・マリノス

 マリノスの試合は、他の試合に比べて撮影枚数が多くなりやすい。攻撃時にとことんボールを支配するスタイルだからだ。

川崎フロンターレもボールを保持するが、川崎の攻撃は相手と重なる場面が多く、しかも望遠レンズ(500mm)で収まるサイズよりも近い距離でスイッチが入ることが多い。突然のスピードアップに備えて望遠レンズの外も見て、ボール保持者以外の様子を気にしながらカメラを切り替えつつ撮影することが多いため、意外と枚数は増えない。

 マルコス・ジュニオールの魅力は、彼が潤滑油となるその攻撃をたくさん撮ることができる、ということだけでなく、なんといってもそのゴールパフォーマンスだ。かめはめ波をはじめとしたドラゴンボールを題材にしたセレブレーションは、サポーターだけでなくカメラマンにとっても縁起物だ。自分のいる前でその光景が繰り広げられ、写真に収めることができるのを試合前から期待している。

 パフォーマンスをする場所がいつも決まっていることも、カメラマンとして大いに助かる。

マルコス・ジュニオールと仲川輝人のフュージョン
PHOTO GALLERY マルコス・ジュニオール、福森晃斗、橋岡大樹の写真
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