■「前回と比べてよかった選手の代表は鎌田」
大住「次の試合は楽しみだよね。伊東を今日は使わなかったでしょ?」
後藤「そうそう」
大住「伊東と……今日はシュートを決められなかったけど、浅野が身体の動きがかなり良かったしね」
後藤「さすがだよね」
大住「だから、あれが両サイドでプレーして、真ん中に南野と、今日の後半に出てきた鎌田。鎌田も良かったからね」
後藤「そうそう。前回と比べてよかった選手の代表例は、今日は鎌田だよね」
大住「そういう組み合わせでできたら、両サイドがスピードで中央の2人がテクニシャンで、面白いかなって思う。それなら、後ろに遠藤と橋本並べて、2人は今の日本で一番ボールを取る能力があるし、それでボールを前に出していければ、なんとかなるんじゃないかって思うけどね。
だから、今日の橋本は前半の45分のプレーは、彼にとっては気の毒ではあったなという感じはするけど、個人としては十分、合格点を出せるのではと思っているんだけど、どうですか?」
後藤「合格とはいかないけど、合格点を取れなかったのは、今日の状況では仕方がないかなという感じ」
大住「彼自身のミスはなかったよね?」
後藤「そうだね。橋本はロストフでは点を取る仕事をしているんだから、もうちょっと前に置いてもいいよね」
大住「今日のシステムで?」
後藤「うん」
大住「どうかな? うーん……橋本はやっぱり勢いよく出て、それで前に行ったときは良いと思うんだけど。前のほうで後ろからボールを受けるタイプの選手ではないと思うんだけどね」
後藤「もともとは前の選手だったでしょ? ユースの時」
大住「そうだけどね……」
後藤「でもたしかに、それをテストするような試合ではないよね」