仲間たちがねじ伏せられる中、“怪物”が存在感を見せつけた。
11月7日に行われたブンデスリーガ第7節、ボルシア・ドルトムント対バイエルン・ミュンヘン。ドイツ国内でナンバー2を自負するドルトムントは、バイエルンに対して3連敗中。だからこそ、今日こそは勝ちたかったかもしれない。
だが、超えられそうに見えた壁は、近づいてみると高かった。
前半を粘り強く戦い、45分にマルコ・ロイスが先制に成功したドルトムント。だが、喜びも束の間
だった。直後にダヴィド・アラバに悠々と直接FKを決められ、前半の内に同点に追い付かれてしまう。
そして後半に入って47分、ロベルト・レバンドフスキにワールドクラスのヘディングであっさり逆転されると、そこからゲームをひっくり返すことはできなかった。80分にはカウンターからリロイ・サネに追加点を奪われ、3-2で敗北。ドルトムントは永遠にナンバー2のまま――。そう思わされるスコア以上の差が、両チームの間にはあった。
しかし、そんな絶望に打ちひしがれる試合の中でも、やはりと言うべきか、光を放った選手がいた。
アーリング・ハーランドだ。