バイエルンは長くアリエン・ロッベンとフランク・リベリに攻撃面で頼っていた。「ロベリー時代」を超越するために選ばれたのは、キングスレイ・コマンやセルジュ・ニャブリだった。コマン(移籍金2100万ユーロ)、ニャブリ(800万ユーロ)への投資は決して高額ではなかった。加えて、ロベルト・レヴァンドフスキ(フリートランスファー)、レオン・ゴレツカ(フリートランスファー)に関しては移籍金ゼロで確保している。
2020年夏の移籍市場において、補強費ランキングで上位を占めたのはチェルシー(2億4700万ユーロ)、マンチェスター・シティ(1億5700万ユーロ/約188億円)、バルセロナ(1億2400万ユーロ/約148億円)、リーズ・ユナイテッド(1億600万ユーロ/約127億円)、ユヴェントス(9800万ユーロ/約117億円)である。確かにビッグクラブが幅を利かせている。
その中でリヴァプール(7900万ユーロ)、バイエルン(6400万ユーロ)、マドリー(補強費ゼロ)はトップ10にさえ入っていない。
大型補強と継続路線。そのせめぎ合いの結末は、今季のチャンピオンズリーグが終わった頃に検証したい。