大型補強か、継続路線かーー。それが、問題だ。
この夏、目を見張る補強を敢行したのがチェルシーだ。ティモ・ヴェルナー、ハキミ・ジィエフ、ベン・チルウェル、カイ・ハフェルツ、エドゥアルド・メンディらの獲得に、補強資金2億4700万ユーロ(約296億円)を費やした。パンデミックの状況を顧みれば、それは信じられないほどの投資額だ。
だが常に大型補強が実を結ぶとは限らない。チームビルディングには継続的な視点が欠かせないからだ。
■ 通説を守る
Si algo funciona, no lo toques(シ・アルゴ・フンシオナ、ノ・ロ・トケス)
これはスペインの通説である。意訳すれば、「機能しているものはイジるな」ということだ。
2015-16シーズン、2016-17シーズン、2017-18シーズン、チャンピオンズリーグを制したのはレアル・マドリーだった。前人未到の3連覇を成し遂げ、ジダン・マドリーは歴史に名を刻んでいる。
GKケイロール・ナバス、DFマルセロ、セルヒオ・ラモス、ラファエル・ヴァラン、ダニ・カルバハル、MFカゼミーロ、トニ・クロース、ルカ・モドリッチ、FWクリスティアーノ・ロナウド、カリム・ベンゼマ、ガレス・ベイル。これがジネディーヌ・ジダン監督の基本メンバーだった。負傷離脱を繰り返していたベイルに代わり、イスコが入る。スタメンにおける変化はそれくらいだった。ビッグマッチになればなるほど、ジダン監督はこの選手たちに拘っていた。