それに続いたのがリヴァプールだ。17-18シーズンに決勝まで勝ち進んだリヴァプールは、2018年夏の移籍市場で大型補強をするのではなく、継続路線を貫いた。無論、ファビーニョ、アリソン・ベッカーと適切な補強を敢行したのは見逃せない。だがサディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノ、モハメド・サラーの強力な3トップを維持して、そこに大物アタッカーを加えるような真似はしなかった。そして、18-19シーズンに欧州の頂を極めた。
また、19-20シーズン、ファイナリストになった2チームは対照的だった。近年、「国家クラブ」として名を馳せ大型補強を行ってきたパリ・サンジェルマン、前年夏にリヴァプールのように的確な補強を行っていたバイエルンが決勝に勝ち進んだ。結果は周知の通りである。