浦和がC大阪に逆転勝利「2試合で9点は本物か?」原悦生PHOTOギャラリー「サッカー遠近」 浦和ーC大阪の画像
ゴールを決める興梠慎三(浦和レッズ)と、キーパーのキム・ジンヒョン(セレッソ大阪)  撮影:原悦生(SONY α9Ⅱ使用)
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■1万人の壁を越えて浦和にやっと上昇の気配。ACL圏内入りに橋岡が槙野が意地を見せる

 12863人という観客数が掲示されると、遠慮がちに歓声が上がった。

 10月に入って、観客数が緩和されて2万人が入場可能になった後も、スタジアムに足を運んだ観客は9000人台で、やっと1万人という壁を越えることができだという嬉しさだったのだろう。

 それでも試合前、浦和美園駅に向かう電車はまるで試合がないのと同じようにガラガラだった。いつも行列を作っていたシャトルバスもない。タクシーはすぐやって来た。ドライバーが言った。「試合の日の応援なんです。私は野球で、サッカーは見ないんですけれど」近郊から台数確保のために来たのだという。「1万人くらいなんですか。寂しいですね」

 観客が増えないのは、浦和が勝てなかったからというのは間違いのない事実だろう。コロナ禍での「自粛」という言葉と「リモート」に慣れてしまったファンはスタジアムに通う日常を複雑な不安と共に忘れてしまおうとしたか、忘れてしまったのかもしれない。

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