■10月24日/J1第24節 浦和―C大阪(埼スタ)
28分に先制されながらも、前半のうちに試合をひっくり返した浦和。少し前の得点不振がウソのように、C大阪を相手に3得点を奪って白星をつかんでみせた。
大槻毅監督が、試合後に「(川崎)フロンターレは抜いて、非常に安定したパフォーマンスを発揮しているC大阪に対して逆転勝利できたことは良かったですし、素直に喜んでいます」と話したように、この勝利が持つ意味は大きい。
今季のC大阪に対し、川崎以外のチームが奪った最多得点は浦和の3得点。この試合でのものだ。9月中旬まで連敗をしていなかったように、ロティーナ監督率いる桜色のチームは、ここまで崩れることがない完成度の高いチームだった。浦和は、その組織的なチームを粉砕することに成功した。
その要因の一つが、浦和が“最適解”に近づいたことだ。今季の浦和は、ファーストチョイスを構成するのに苦しんでいた。過密日程が続いたことで、どのチームもスターティングメンバーをなかなか固定化できていないが、ある程度固まったメンバーの中でやりくりすることが多かった。しかし浦和は、その形を見つけることにも苦労していた。