■「国内組」の代表合宿は必須なのでは
その他のポジションでも戦力として期待した選手は何人もいるし、“即戦力”とは言えなくても将来性なども考慮していわゆる「ラージグループ」に組み込んでおきたい選手は多い。また、「オリンピック・チーム」はA代表に比べて国内組の比率が高くなるはずだから、そのためにもJリーグ所属の選手たちにも「代表のコンセプトの共有」の機会を与えなければいけないだろう。
「海外組」は10月のユトレヒトで日本代表としての活動を再開し、さらに11月にもすでにメキシコ戦(11月17日)の開催が決まり、さらにもう1試合が計画中という。10月と合わせて2度の合宿と4回の強豪相手の親善試合をこなすことによって、森保監督のチーム作りは1歩も2歩も進むはずだ(最近のヨーロッパにおける新型コロナウイルス感染症の拡大状況を見ると、11月の活動が可能なのかは予断を許さないが)。
しかし、「海外組」の準備が着々と進むことになると、逆に「国内組」を組み入れる作業が難しくなってしまう。
ユトレヒトの合宿でもオリンピック世代の選手7人が招集されていたが、国内でもA代表とオリンピック世代の合同で合宿を行っておく必要があるのではないだろうか。
来年に入って、ワールドカップ予選がいつ、どのような形で再開されるかは予想もできない(一応、3月に2次予選が再開されるスケジュールになっている)。状況によっては「海外組」の招集が難しいままで、「国内組」だけで戦うような可能性も考えられる。そんな可能性を考慮しても、やはり「国内組」合宿は避けて通れないのではないか。