15分、左サイド、ジョルディ・アルバにロングパスが通り、左から折り返されたマイナスのパスを、ファティはあくまでも軽く、優しくタッチするかのように右足で合わせる。そのシュートは、ビジャレアルのゴールに吸い込まれる。

●バルセロナ1−0ビジャレアル

 かつて、久保建英とバルセロナの育成組織で共に過ごした、17歳のファティは止まらない。19分にもカウンターでコウチーニョが運んだボールを、右サイドに生じた広大なスペースを駆けてきたファティが受ける。

 GKと1対1になったファティは落ち着き払って、右足でゴールを決める。

●バルセロナ2−0ビジャレアル

 その後も、バルセロナの左サイドは、ビジャレアル陣を幾度となく蹂躙するが、GKアセンホがかろうじてセーブ。しかし、34分、またしても飛び出したファティを止められず、たまらずガスパールがエリア内でファウル。PKを献上した。

 これをメッシが決めて、前半だけで3点をバルセロナが奪った。

●バルセロナ3−0ビジャレアル

 これで終わるかと思いきや、前半終了間際、スペイン代表としても期待されるパウ・トーレスがゴール前でのメッシの折り返しをクリアミスしてオウンゴール。ついに4−0というスコアとなった。

●バルセロナ4−0ビジャレアル

 もはや、前半で勝負の大勢は決した、と思われたが、ファティと共に育ち、バルセロナを古巣とする、ビジャレアルの19歳、久保建英が後半に圧巻の活躍を見せることになる。

PHOTO GALLERY ■【布陣図】バルセロナービジャレアルのスタメン■
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