2節連続となった日本人対決は、決定機の作り合いとなった。
乾貴士が所属するエイバルに移籍してきた武藤嘉紀が今節から出場可能になったため、久保建英が所属するビジャレアルとの対戦は、日本人3人が揃う、史上初のラ・リーガ対決に。ラ・リーガの公式Twitterでも取り上げられるなど、注目の高い一戦となった。
開幕戦は途中出場となった久保は、この日もベンチスタート。一方、乾は開幕戦に続いて、左サイドで先発。チームに合流したばかりの武藤は、初めてのエイバル公式戦は控えからのスタートとなった。
序盤からビジャレアルが素早いパスからエイバルを押し込むような形で試合は展開。しかし、そんな中で乾が魅せた。21分、ビジャレアルのコーナーキックのボールをGKドミトロビッチが直接捕球すると、前線左サイドに残っていた乾を目掛けて素早くフィード。乾は縦に走りながら、このロングボールを右足裏でのスーパーなトラップでコントロールすると、速度はそのままにゴール目掛けてドリブル。ビジャレアルのDFペドロサが突破を阻止しようと体を寄せるも、それを振り切ってゴールキーパーと1対1の局面を独力で作りだしてシュート。股下を狙ったボールは惜しくも弾かれてしまったが、久保や武藤に、ラ・リーガの先輩としての貫禄を見せつけた。
この試合の乾は好調で、52分には左サイドから3人に囲まれながら中央にボールを持ち運び、相手ディフェンダー2人の間を縫うようしてゴール前正面で右足を振りぬいた。これは勢いよく枠に外れてしまうものの、直前のエイバルの失点からチームを切替えさせるようなプレーだった。