今季、これで8試合目のフル出場となった沖は、まだ21歳。鹿島ジュニアからジュニアユース、ユース、そしてトップチームを昇格した生え抜きだ。その滞在能力を見抜いたザーゴ監督が、第9節鳥栖戦から起用。この鳥栖戦がJ1デビュー戦だった。
鹿島のゴールキーパーといえば、鹿島でJ1・532試合に出場した曽ヶ端準のイメージが強い。曽ヶ端も鹿島ユースからの昇格で、プロ2年目で初出場、4年目でレギュラー奪取と若くして活躍した。沖は、その系譜を継ぐ可能性のある逸材だ。
ザーゴ監督は、新たな戦術と若い世代を抜擢しながら、序盤の苦難とは打って変わって結果も出している。ブラジル出身の知将による“新常勝時代”は、もう目の前だ!