神戸に勝利したことで、勝ち点を41に伸ばし、川崎の首位独走状態はいまだ続いている。しかしチームに慢心はない。
この日、等々力のピッチで危険を潰したかと思えば、預かったボールをまったくロストせずにキープして味方につなげたMF守田英正はまさに影のMVPと言うべき活躍だった。その守田は、3-2の逆転勝利をして、「今日の試合で満足している選手は一人もいない」と言い切った。
負傷退場したFW旗手は今後の心配要素だが、それと時を同じくして、新たに若手が台頭したのは、川崎の強さの理由だろう。この日はベンチ入りしなかったものの、チームのバンディエラ・中村憲剛も長期離脱から復帰している。復帰戦でゴールを決めるほど、状態はいい。
川崎は、今後、どのような成長を見せるのか、そして、成長しながらどんな勝ち方を見せるのか。その強さは、まだまだ進化する。