■頼りになった川島、岡崎、柴崎

――森保一監督がフル代表とU-23代表を兼任しているメリットは感じますか。
「そのために兼任監督にしたと思うし、U-23代表のメンバーも、頑張って良いプレーをしたらA代表に行けるぞという気持ちは強いと思います」

――両チームの雰囲気は違いますか。
「違いますね。両方のチームを経験させてもらって、A代表のピリピリ感というか、あの良い緊張感はオリンピック世代にはまだ足りないなと思っています。その違いは感じますね」

 クラブに対して選手の拘束力を持たない期間だったため、昨年のコパ・アメリカには東京五輪世代中心で臨んだ。若い選手が多かったが、川島永嗣岡崎慎司柴崎岳というフル代表の常連も加わっていた。
 現在もヨーロッパでプレーするなど、経験豊富な選手たちには学ぶことが多かったという。

「コパ・アメリカの時の日本代表では、U-23世代に加わってくれる形だった岡崎慎司さんと永嗣さん、岳くんには心強さを感じました。永嗣さんはチームをまとめてくれるし、若手とコミュニケーションを取り、経験を踏まえていろいろなことを話してくれました。すごく心強さを感じましたね」
 彼らの後継者となるために、板倉は日々、オランダで成長を続ける。

(プロフィール)
いたくら・こう 1997年1月27日、神奈川県生まれ。小学校4年生で、立ち上げられたU-12チームに1期生として加入して以降、トップチームまで川崎フロンターレ一筋で育った。2018年には、期限付きでベガルタ仙台へ移籍。2019年1月には、イングランドの世界的名門マンチェスター・シティへと電撃移籍。すぐにオランダのフローニンゲンへ期限付き移籍し、昨季は年間を通して主力としてプレー。U-18から年代別日本代表に選ばれ続けており、昨年6月にはフル代表でもデビュー。来年の東京オリンピックやワールドカップでも活躍が期待されている
 
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