ここまで活躍すると、南野自身の得点も欲しくなるが、その場面が訪れたのは71分だった。カーティス・ジョーンズのスルーパスに反応して抜け出したフィルミーノが、ゴールの右斜め手前で切り返してディフェンダーを一人かわすと、ゴール前にいた南野目掛けてグラウンダーのパスを放つ。ボールがややマイナスだったため、南野はダイレクトで撃てず、トラップしている間にブラックプールの選手2人が寄せてきたものの、冷静にその間をついて、なおかつ、GKの逆をついた左足シュートで得点したのだ。

 結局、リバプールが7-2で勝った。南野は90分間、出場した。その間、リバプールの攻撃ユニットはフロント3ではなく、南野を加えた“フロント4”であるかの如く、ピッチの上でリバプールの攻撃を指揮した。昨季は見ることができなかったフロント4は、イングランド3部が相手であるとはいえ、その凶暴性を存分に発揮したのである。


※南野のリバプールにおける役割についての(2)はこちら

 

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