J1リーグ第14節 名古屋グランパス―鹿島アントラーズ
9月5日(土)|18:00 豊田スタジアム
堅守を誇ってきた名古屋の城壁が崩れた。リーグ戦では4試合連続完封中だが、9月2日のルヴァンカップ準々決勝でFC東京相手に大敗。3ゴールの献上は、リーグ戦への影響も心配される事態だ。
ルヴァンカップがなく久々に試合間隔が空いた鹿島は、今季2度目の連勝中。FC東京、柏という難敵相手の白星で、自信も一層ついたことだろう。失点は続いているものの、ついに得失点差はゼロになった。今節で勝利すれば、6勝3分6敗と五分の成績に戻り、ついに“借金完済”となる。
敵の揺らぎを見逃さない勝負強さが、鹿島の伝統的な強さの一部だ。名古屋が首位追撃ののろしを絶やさないのか、気付けば1ケタ順位の鹿島がさらに上昇するか。チームの底力が見えてくる一戦だ。
■名古屋グランパス
4位 勝ち点24 7勝2敗3分 得点19、失点8、得失点11
【出場停止】なし
【出場微妙・故障者】なし
【直近5試合結果】
△A札幌 0-0
○H川崎 1-0
○A湘南 1-0
●AF東京 0-1
△H川崎 2-2
【通算対戦成績】
通算 78試合・25勝4分49負
ホーム 41試合・19勝3分19負
アウェイ 37試合・ 6勝1分30負
【直近対戦成績】
2020年 2月16日 ルヴァン予選(1) H1○0
2019年12月 7日 J1第34節 H0●1
2019年 4月 5日 J1第 6節 A1●2
2018年 8月11日 J1第21節 H4○2
2018年 4月14日 J1第 8節 A0●2
【今節のみどころ】
ついに、待ち人たちが帰ってきた。ルヴァンカップ敗退は残念だったが、負傷離脱していた米本拓司と阿部浩之が、その準々決勝で交代出場ながらピッチに戻ってきた。米本は前節のベンチ入りに続いての出場だが、阿部は離脱後初のベンチ入りからの即出場。ガチンコ一発勝負での登場は試運転の域を超えており、この試合での活躍につながれば、ルヴァンカップで流した涙も少しは報われるというものだ。
勝てればベストだったが、そのルヴァンカップFC東京戦ではほぼ固定メンバーだった選手たちを多少は休ませられている。その選手たちは、自分たちの責任と自負を一層強くしたことだろう。違う大会とはいえ、公式戦で「連敗」をしないことは、さらに上を目指すための絶対条件だ。