■長崎は最後にアウェイで勝ち、大宮は1勝もできず
J1昇格への最初の試練と言っていい5連戦が終了した。
J2リーグは8月8、9日開催の10節から22、23日開催の14節まで、中2日または3日で5連戦を消化した。全日程の3分の1を消化したことにもなる。
過酷なスケジュールをはねのけて、5連戦5連勝を飾ったチームがひとつだけある。J3から昇格したばかりのギラヴァンツ北九州だ。トータルでは実に8連勝となり、J1昇格圏の2位につけている。
3位の徳島ヴォルティスも無敗で乗り切った。こちらは3勝2分で勝点11を稼ぎ、トータルでは6試合負けなしである。
23日の14節では、ジェフユナイテッド千葉を相手にアウェイで2対1の逆転勝利を飾った。就任4年目のリカルド・ロドリゲス監督のもとで、安定感のある戦いができている。この試合で73分に同点弾を決めた垣田裕暉は、得点ランキング3位の7ゴールを記録している。
首位のV・ファーレン長崎は、3勝2敗と勝ち越した。10節の徳島ヴォルティス戦、12節のモンテディオ山形戦とアウェイで黒星を喫していたが、14節は”3度目の正直”でアウェイで勝点3をつかむ。水戸ホーリーホックに3対2で競り勝ったのだ。総試合数「42」の2倍の勝点がJ1昇格の目安と言われるなかで、14試合で勝点31は申し分のないペースである。
4位のジュビロ磐田、5位のアルビレックス新潟、6位のヴァンフォーレ甲府は、ともに2勝2分1敗で勝点8を上積みした。7位の京都サンガは1勝3分1敗、8位の東京ヴェルディは3勝2敗と、連戦のなかでも何とか勝点を拾っていったチームが上位に位置している。
苦しんだのは大宮アルディージャだ。5連戦は2分3敗に終わり、全22チームで唯一勝利がなかった。消化試合数はひとつ少ないものの、順位は9位までダウンしている。