一方のパリ・サンジェルマンは、今回が初めてのチャンピオンズリーグ決勝となる。ベスト4への進出も25年ぶりのことだった。

 カタールの投資会社がクラブオーナーになったのが2011年のこと。以来、カタール資本が注入され、スター選手を次々獲得。パストレ、ラベッシ、チアゴ・シウバ、イブラヒモビッチ、カバーニ、ドラクスラー、ダビド・ルイス、ディマリア、ムバッペなど、枚挙に暇がない。中でも、現在、10番を背負っているネイマールの獲得には277億円もの大金を注いだという。カタールマネーを背景に選手を集め、わずか9年の間にチャンピオンズリーグの優勝を争う強豪に変貌を遂げたのだ。

 決勝の舞台でも、その豪華な選手陣が並びそうだ。3トップは中央に王国の王様・ネイマールが陣取り、その左右をフランスの至宝・キリアン・ムバッペと汗をかくテクニシャン・アンヘル・ディ・マリアが支える。さらに、負傷で試合メンバーから外れていたイタリア代表・マルコ・ヴェッラッティも復帰し、アンデル・エレーラ、マルキーニョスと堅固で創造的な中盤を構築することになりそうだ。

 ドイツ人指揮官のトーマス・トゥヘル監督は戦術家として知られ、対戦相手によってさまざまな策を練る。18/19シーズンに監督に就任して以降、その戦術を着実に浸透させてここまできた。当然、バイエルン相手にもやり方に変わりはない。舞台や相手に関係なく、彼の言葉を借りれば、「可能な限りハーフスペースを支配」することに注力するはずだ。

 そして前線においては、スピードとクリエイティブを発揮してくれるはず。なので、中盤でボールを持ったら、そのボール保持者よりも先に、前線のムバッペやネイマール、ディ・マリアの位置を確認してほしい。彼らにボールが出されたら瞬間的に攻撃は加速し、卓越した3色の個の能力がうまく融合して、ゴールという絵を生み出すはずだ。

 いずれも攻撃力に自信を持つ2チームだけに、白熱した試合展開が期待できる。

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