J1リーグ第4節 川崎フロンターレ―柏レイソル
7月11日(土)|19:00|等々力陸上競技場
リーグ戦再開後、たった2試合しか終わっていないが、両チームの心理状態はまるで正反対に分かれたことだろう。どんどん物事がうまく運ぶようになる川崎Fと、苦悩のスパイラルに陥る柏。試合の間隔も短いだけに、心があおられる効果も普段以上に大きくなる。
あえて川崎Fの不安な点を挙げれば、充実しすぎていることかもしれない。選手もフォーメーションも戦い方も、何も変えることなく勝てている。むしろ、連戦の中で誰を休ませればいいのか、という点の方が悩ましいだろう。
柏は再開後、レッドカードでプランが崩れる試合があったり、前節では意表を突く3バックを用いたが裏目に出てしまった。開幕から数えても3試合を終えたに過ぎないが、ネルシーニョ監督率いるチームらしからぬ振れ幅の大きさが目立つ。
キックオフの際のピッチに描かれる、指揮官が信じる最適解に注目だ。
■川崎フロンターレ
2位 勝ち点7 2勝1分0敗 得点6、失点1、得失点差5
【出場停止】なし
【出場微妙・故障者】小林、中村
【直近5試合結果】
◯AFC東京 4-0
◯H鹿島 2-1
△H鳥栖 0―0
◯ルH清水 5―1
◯A札幌 2―1
【通算対戦成績】
通算 26試合・10勝5分11敗
ホーム 13試合・ 6勝3分 4敗
アウェイ 13試合・ 4勝2分 7敗
【直近対戦成績】
2018年11月 3日 J1第31節 H3◯0
2018年 5月12日 J1第14節 A2◯1
2017年10月29日 J1第31節 A2△2
2017年10月25日 天皇杯準々決勝 H0●1
2017年 3月10日 J1第 3節 H2◯1
【今節のみどころ】
シーズン再開後、リーグ有数の好調ぶりを誇る。多くのチームがメンバーを変えているが、川崎Fは変わらぬ先発11人で再開後の連戦を戦った。中盤の田中や脇坂と若い選手も多く、ひとまず一区切りとなるここまでは、変わらぬメンバーで突き進む可能性は十分ある。
ただし、ベンチには守田や車屋という主力級のほか、宮代、旗手といった楽しみな若手もいる。小林の負傷でL・ダミアンにCFとしての負担がかかる中、中断期間中に好調ぶりを示した宮代に経験を積ませるなど、先を見据えたマネジメントも鬼木監督には期待されるところだ。