■ 浦和の窮地を救った西川周作の神フィード! 劇的逆転劇の裏に残るミスマッチ問題
【前半40分/西川周作の神フィード! サヴィオの同点弾を生んだ相手の一瞬の隙】
西川がロングフィードをすることは周知の事実だ。それならば、フォワードの谷村がもっと早くにプレスに行かないといけない。得点を挙げたすぐ後なので、一瞬の油断が招いたプレーだったのかもしれない。左足で蹴る西川に対して、右側から入ろうとする谷村。プレスにいくのならば、西川の左側に入って縦を切るようにプレスをかけないとならない。そうしなければ、左足のキックが正確な西川に、自由に蹴らせてはいけないのである。サヴィオも、横浜FMのディフェンダーとの駆け引きに勝って手に入れたゴールだった。
【後半12分/宮本優太のミスマッチを突かれた失点。ラインコントロールと個の綻び】
井上からのクロスを谷村がヘディングでゴールを決める。井上のクロスはJリーグでよく見かけるクロスである。相手がゾーンで守っていてラインは揃っている。ボールが下げられると、ディフェンダーがラインを上げる。ラインを上げた瞬間に、マークするべき選手にズレが生じる。そこを狙われてクロスを入れてくる。この場面も人数が足りているのに失点してしまうシーンだ。相手に身体を寄せるとか、「個の戦術」でケアしないとならない。サヴィオの寄せも遅いし、宮本が谷村と対峙しているのもミスマッチである。谷村のパワーは相当に強力で、ストライカーという名前に相応しい活躍をしている。この場面では、谷村に競り合う前に宮本が弾かれている。
この後で、64分の根本のヘディングと71分に途中出場の南野遥海のゴールで逆転した浦和。コーナーキックの守備の際にマンツーマンで守る横浜FMだが、根本をフリーにしてしまう。最初は根本にマンマークしていたのだが、混戦して浦和の選手にぶつかって根本がフリーになれたのである。根本のいい動き出しからのヘディングシュートだった。南野のゴールは、横浜FMの選手のスライディングした足に当たって、浦和にとって絶好のスルーパスになった。横浜FMにとっては不運な失点と言える。
4連敗を免れた浦和は、この勝利から浮上のきっかけをつかめるのかどうか。攻撃は、このまま継続していくべきであるが、問題は守備のほうだろう。そのためのテコ入れは急務である。どれだけコーチと監督が立て直せるのかは未知数である。新しい選手が入ったからと言って、すぐにフィットするわけではない。しかも日程もハードで次節の福岡戦は水曜日に迫っている。しかし、先制点を奪われても、逆転したこの試合の勝利は大きい。コーチと監督が、選手の個人の役割を明確にしていければ、チームは上昇気流に乗っていける可能性は高い。






































