明治安田J1リーグ第4節、浦和レッズ対横浜F・マリノス。3連敗と後がない状況で迎えた大一番で、浦和は先制を許しながらも3-2の逆転勝利をもぎ取り、待望の今季初白星を挙げた。
前編では、曺貴裁(チョウ・キジェ)監督の戦術的意図と、チームが抱える構造的な守備の課題を指摘した。後編となる今回は、実際の試合映像と照らし合わせながら、具体的なプレーの局面を細かく分析していく。
長沼洋一(横浜FM)に許したピンチ、西川周作(浦和)の同点アシスト、そして谷村海那(横浜FM)のストライカーとしての能力。勝負を分けた「一歩の遅れ」と「判断ミス」はどこにあったのか。具体的なシーンから、浦和が今後浮上していくための「修正のヒント」を探っていこう!
ここから細かく場面に従って試合を解説していく。試合分析は、DAZN Japanの以下のダイジェストに追順する。読者の皆様は、文章を読む際に、試合と照らし合わせて読み進めてほしい。
https://www.youtube.com/watch?v=CSc3hYPw-tI
■ 浦和の好機とピンチの裏側。長沼洋一の決定機と、植木颯が翻弄された一瞬
【前半4分/長沼洋一が相手の躊躇を突く。シュートを生んだ一瞬の駆け引き】
左サイドでボールをもらった長沼洋一(横浜FM)が、カットイン(サイドからボールを持ち込んで中央に切り込んでいくプレー)しながらシュートを打つ。なぜ、長沼にフリーでボールを持たれてシュートまでいかれたのかが問題である。端的に言って、右サイドバックの井上太聖が2歩ほどバックステップを踏んでから、長沼にプレスに行っている。もしも、バックステップしないでコースを切りながらプレスにいっていたら、長沼にシュートを打たれることはない。この一瞬の判断ミスがピンチを作ってしまうのである。おそらくマテウス・サヴィオが井上の背後に斜めから入ってきたので、前にいくのを躊躇したのだろう。
【前半8分/植木颯が翻弄された相手の技術。浦和守備陣への危険な兆候】
バイタルエリアで天野純(横浜FM)にパスが渡る。天野は左足でトラップして右足方向にボールを出す。左足でトラップしたことで、守備側の植木が天野の動きに釣られて右足に体重をかける。天野はすぐさま右足でボールを前に出してシュートを放つ。天野の技術が植木を翻弄した場面だった。





































