3連敗での解任は早急すぎる!曺貴裁監督の「4-3-3」継続とチームとしての「約束事」の徹底で失点は防げる!【初勝利の浦和、さらなる浮上のための修正点】(1)の画像
開幕3連敗と最悪のスタートを切った浦和レッズがホームで4戦目に臨んだ! 撮影/原壮史(Sony α1使用)

 明治安田J1リーグ第4節、浦和レッズ対横浜F・マリノスの一戦が、8月29日に埼玉スタジアム2002で行われた。開幕からまさかの3連敗。もしこの試合を落とせば、就任間もない曺貴裁(チョウ・キジェ)監督の立場は危うくなり、チームはさらに深い泥沼へとはまりかねない——。
 それほどまでに重圧のかかる大一番で、浦和は3-2の逆転勝利を収め、ついに今季初白星を手にした。
 連敗という重苦しい空気を断ち切る大きな1勝だが、手放しで喜べる内容だったわけではない。前編となる今回は、システム変更の意図と、「人数が足りているのに失点してしまう」守備の根本的な課題について、戦術的視点から深く掘り下げていく。

■浦和の最適解は「4-3-3」の固定化。曺監督の戦術に見る浮上の糸口

 京都サンガF.C.の監督をしていたときの曺監督の戦術スタイルは、相手とシステムをマッチアップさせるやり方をとっていた。そのため、サンフレッチェ広島戦は3バックの「3-4-2-1」でミラーゲーム(同じシステムの噛み合わせ)にして臨んでくると思われたが、前半途中から10人で戦ったガンバ大阪との試合で、攻撃に関して優位にゲームを進められたことからか、その後も最終ラインを4バックにしてアンカーを置いた「4-1–2-3(4-3-3)」を採用している。横浜FM戦も同様に、スタートは中盤が逆三角形の「4-3-3」を敷いてきた。こうした試合の組み方からも、今後もミラーゲームを無理に選択しないで、「4-3-3」で戦ってくるだろうと思われるし、またこのシステムを固定して選手を入れ替えて安定させていったほうがよいと思われる。

 百年構想リーグで浦和の指揮を執っていない曺監督が、選手ひとり1人の適正ポジションと役割をすぐに把握してマッチさせていくのは難しい。シーズン前のキャンプで期待した選手が、実際に公式戦で使ってみて、それほど能力が高くないことがわかることはしばしばある。だから、3連敗したから「解任」という声は早急する。

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