【26/27J2「第3節」ジュビロ磐田VS徳島ヴォルティス「徹底分析」】劇的決勝ゴールで勝利の磐田、層の厚い攻撃陣…J1昇格へ求められる“成功体験”【戸塚啓のJ2のミカタ】(2)の画像
今季からジュビロ磐田を率いる秋葉忠宏監督にかかる期待は大きい 撮影/中地拓也
【前編へ戻る】

■磐田に必要な「成功体験」

【J2リーグ第3節 8月22日 19時00分キックオフ 磐田 2-1 徳島 ヤマハスタジアム】

 熱血漢の秋葉忠宏監督が指揮するジュビロ磐田が、シーズン3試合目で初勝利をあげた。8月22日開催の徳島ヴォルティスとのホームゲームは、前半13分にイアゴ・テレスのゴールで先制に成功する。しかし、前半終了間際にリスタートから1対1の同点へ持ち込まれてしまった。

 秋葉監督は後半10分過ぎから、攻撃的な交代カードを切っていく。2点目を狙いにいく。

 徳島守備陣にストレスを与えたのは、ジョアン・ヴィクトルに代わって1トップに入った太田龍之介(24歳)だっただろう。プレス回避のロングボールを相手CBと競り合いながら収め、前線に起点を生み出した。

 1対1で迎えた90+2分には、その太田が決勝ゴールを叩き出した。敵陣左サイドで直接FKを得ると、ゾーンディフェンスの間でフリーとなってヘディングシュートを突き刺した。J1のファジアーノ岡山から期限付き移籍の太田は、開幕節に続くシーズン2得点目である。

 決勝点をアシストしたMF井上潮音(29歳)は、J1とJ2の複数クラブを渡り歩いてきたボランチだ。井上と同じく後半途中からピッチに立ったMF川合徳孟(19歳)は、U-19日本代表に選出されているアタッカーである。FC東京から育成型期限付き移籍のFW野澤零温(23歳)も、アタッキングサードで違いを生み出せる。

 この日は出場のなかったMF角昴志郎(24歳)を含めて、2列目の人材は豊富だ。途中出場で攻撃のギアを上げられる選手が揃っている。前線にもJ2で実績を積んできた選手が揃う。

 だとすれば、このチームに必要なのは成功体験だろう。徳島戦のようなタフな試合をモノにしていくことで、チームと個人が自分たちの日常に自信を持つことができる。

  1. 1
  2. 2