熱狂に包まれたJリーグの「新開幕」に続き、サッカーファンが熱視線を送るもうひとつのビッグトーナメントが幕を開ける。アジアの頂点を決めるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)だ。近年も日本勢が躍進を遂げているが、秋春制への移行によって国内外のスケジュールは激変。史上最多となる出場クラブたちは、いかにしてこの過酷な日程を生き抜くのか? サッカージャーナリスト・大住良之が、知られざる「カレンダーの罠」を徹底考察する。【第1回/全2回】
■ 「新開幕」で観客急増! ゴールラッシュに沸くJリーグの熱狂
「秋―春制」というより「真夏―初夏制」のJリーグが開幕した。Jリーグが盛んに宣伝していた「新開幕」というのは変な日本語だが、開幕を冬から夏に変えた34シーズン目はまずまずのスタートと言っていい。
何よりも、たくさんの人がスタジアムを訪れた。8月7日から9日にかけて行われたJ1第1節では10試合に30万4292人が入場し、翌週の第2節も25万1021人。2節合わせて55万以上の人が観戦し、1試合平均2万7766人。前シーズン(2025年)に記録したJ1リーグ記録の2万1246人を大きく上回っている。
もちろん、夏休みで家族連れが観戦しやすい時期であったこともある。しかし昨年の同時期の2節(第25節と第26節)の平均が2万2221人であったことを見れば、それを5500人も上回っているのは、「新開幕」への期待の大きさを物語っている。
もうひとつの要素がゴール数の増加だ。第2節までの20試合で67ゴール。1試合平均3.35ゴールは、昨年の2.40を大きく上回る。昨年のJリーグは相手のストロングポイントを抑え、守備を固めて勝点を伸ばそうという傾向が強かった。しかし今季は、より積極的に相手ゴールを目指すチームが増えた印象がある。
























