■ 自慢メールとバラマキで磐石の独裁体制「アベランジェ時代が懐かしい」皮肉な現実
「バログン問題」に関するFIFAの弁解のようなメールが来てから2日後の7月9日早朝、再び僕のメールボックスにはFIFAからのメールが届いていた。
今度は、今大会でいかに多くの観客が集まったか、いかに多くの電子的情報が流れたかといった、いわばFIFAの自慢メールだった。
48か国が参加して104試合が行われる2026年大会。試合数は増えたし、しかも、アメリカン・フットボール用の巨大スタジアムを使って行われている大会だ。1994年のアメリカ大会が持っていた最多観客動員数の記録を大きく塗り替えるのは、最初から分かっていたことだ。しかも、これだけチケット価格が上昇したのだから、FIFAはどれだけの収入を得ることになるのだろうか……。
そして、そうした巨額な収入を正当化するため、FIFAはワールドカップから得た収益は世界のサッカーの振興のために使うのだとしている。まあ、インファンティーノ会長以下のFIFAの役員たちがどんなぜいたくな生活をしようと、FIFAの収入に比べればほんのわずかな金額にすぎないだろうから、実際にワールドカップから得られた収入は「世界のサッカー界」に還元されるのであろう。
参加国数が増えたことで、ワールドカップ初出場によって大きな利益を得た協会も多い。そのうえ、FIFAからは巨額の賞金やその他の資金が降ってくるのだ。多くのサッカー協会がインファンティーノ会長を支持しても不思議はない。
来年にはFIFA会長選挙が予定されているが、インファンティーノ会長の3選は間違いない情勢となっているようだ。
果たして、現在のインファンティーノ体制がいつまで続くのか? そして、その間は「金儲け第一主義」や「国家権力との癒着」が続いていくのか……。それとも、「バログン問題」が一つのきっかけとなって、反インファンティーノの動きが活発化していくのか注目したい。
かつて「商業主義」の権化として非難されていたジョアン・アベランジェ会長やゼップ・ブラッター会長が君臨していた時代が懐かしい。





































