【W杯】FIFA会長を秘書扱い!サッカー大統領トランプ「北中南米選抜」最終ライン時代と、王様ペレや神様マラドーナでも「左右できない」ピッチ上の真実の画像
インファンティーノFIFA会長(写真右)はトランプ大統領の言いなりなのか? 撮影/原悦生(Sony α1使用)

 米代表FWフォラリン・バログンの退場処分に対し、トランプ米大統領が放ったFIFAへの“一本の電話”。特例中の特例である「執行猶予」を勝ち取り、強引にベルギー戦への出場を果たさせた歴史的な政治介入は、世界中から激しい非難を浴びた(試合は1-4でアメリカが大敗)。
 渦中のバログンが大人の対応を見せる中、FIFAを完全に丸め込んだ「サッカー大統領」の底意はどこにあるのか。実は高校時代、多国籍なチームメイトとともに本格的にボールを蹴っていたという意外すぎる過去。現地取材中のサッカージャーナリスト・大住良之が、大統領の驚きのルーツと、いかなる権力者にも絶対に覆せない“ピッチ上の真実”に迫る。【全2回/第2回】

■ 「北中南米選抜チーム」の最終ラインに立ったトランプ青年

 第二次世界大戦を経験した元軍人が教師を務める学校は規律が厳しく、教師は平気で生徒を殴り倒した。トランプ青年は教師たちの目の敵になることから逃れるにはスポーツがいいと判断、それまで本格的なスポーツの経験はなかったもののアメリカンフットボール・チームの一員となった。しかしケガですぐにプレーをあきらめ、サッカー・チームにくらがえしたのである。

 このミリタリースクールは南米や中米からの「亡命者」たちが息子たちを安全な場所に送り込む学校として知られており、なかでもサッカー・チームは大半がスペイン語圏からの生徒だった。ストライカーはコロンビア人とベネズエラ人、中盤にはメキシコ人が並び、トランプ青年はアルゼンチン人、パラグアイ人と並んで最終ラインに入っていた。試合に出ているアメリカ人は、トランプ青年1人だったという。

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