■想定外だった鎌田の負傷交代
【W杯 ラウンド32 6月30日2:00 日本代表 1ー2 ブラジル代表 ヒューストン・スタジアム】
ブラジル相手に前半を1対0で折り返した日本だったが、後半開始から10分強で同点とされてしまった。
「後半の立ち上がりに失点してしまうと、試合が難しくなる。ブラジルが勢いを持ってプレーできる時間が増えてしまったと思います」
こう話すのは伊東純也である。鎌田大地もブラジルの戦術変更に触れる。
「後半に相手がやりかたを変えてきて、よりシンプルにクロスを上げてくるようになって、中に人数をかけるようになってきた」
ハイドレーションタイムまで1対0で持ちこたえたい、と鎌田は考えていた。水分補給のための3分のインターバルは、戦術の確認や修正に使われる。この時間を挟むことで、試合の流れが変わることも少なくない。
「それがかなわずに、そこからはやっぱり、押し込まれる形になって。自分たちはなかなか攻撃できずに、すごく難しい展開になりました」
日本はグループステージと同じように、失点直後に円陣を組んだ。その内容を、鈴木彩艶が明かす。
「やることは変えない。前半はしっかり守備ができていたので、失点したあとは前からいこうかという話はありながらも、いくときはもちろんいくが、それまでのやりかたを継続していくことは変わらないと話しました」
まだ同点である。残り時間は30分以上ある。反転攻勢に出ることは可能だが、試合の流れを変えることはできないのだ。
森保一監督は、66分に2枚の交代カードを切った。ウイングバックの堂安律と中村敬斗を下げ、菅原由勢と鈴木淳之介を起用した。ヴィニシウスとハイアンの突破を阻むための交代と、考えることができた。
指揮官にとって誤算だったのは、鎌田大地の負傷交代だったに違いない。4試合連続スタメンの背番号15は、右足の内転筋に張りを訴えていた。「できるだけ長い時間プレーしよう」との思いでピッチに立っていたものの、「今日勝っても次は難しいぐらいの状態になってしまった」と言う。鎌田は78分に退き、田中碧が起用された。









