町田ゼルビアの戦術は東アジア相手にフィット、レベルが高い中東勢が試金石に【アジアでの戦いは、日本のサッカーに何をもたらすか】(2)の画像
サンフレッチェ広島でACLを戦った経験があるミヒャエル・スキッベ監督。だが、新天地ヴィッセル神戸では、互いのやり方に慣れる必要がある。撮影/原壮史(Sony α1使用)

 2026年のJリーグが開幕する一方、アジアでの戦いも再開されている。AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)では、日本の3クラブがリーグステージを突破した。ここまでの戦いぶりは日本のサッカーのどんな姿をあぶり出し、また今後はどのような変化をもたらすのか。サッカージャーナリスト後藤健生がつづる。

■新監督の手探りの時間

 2026年に新シーズンを迎える中での難しさもあった。

 神戸は、吉田孝行監督が退任(清水エスパルス監督に就任)し、昨年はともにACLEに出場しているサンフレッチェ広島を率いていたミヒャエル・スキッベ監督を新監督として迎えた。

 監督が交代すれば、戦い方も変わる。その新しい戦い方に順応するには、シーズン開幕から1か月ほどは必要なはず。2月中はまだまだ手探り感が残ったままの戦いだったはずだ。

 また、吉田前監督はカップ戦では徹底してターンオーバーを使ったが、スキッベ監督は広島時代はほとんどメンバー固定で戦っていた。そのあたりも、神戸の選手が順応していかなければならないところだろう。

 そして、スキッベ監督が退任した広島には、バルトシュ・ガウル監督がやって来た。ポーランド生まれ、ドイツ育ちのガウル監督の戦術的な面にも慣れる必要があるし、ガウル監督はアジアでの指導経験がないだけに、Jリーグのサッカー、アジアのサッカーに慣れていく必要もある。

 いずれにしても、ACLという大会が中東諸国のシーズン制に合わせて「春秋制」から「秋春制」になったことで、東アジア諸国にとっては難しい大会となったのは事実だ(来シーズンから、Jリーグ勢にとってはこのハンディキャップはなくなる)。

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