後藤健生の「蹴球放浪記」第301回「世界は95%の善人からできている」の巻(2)ロシア・ワールドカップ期間中、空港とレストランで起きた「驚きの光景」の画像
ヴォルゴグラードで行われた日本対ポーランド戦の入場券。提供/後藤健生

 蹴球放浪家・後藤健生は世界中でサッカーを目に焼き付けてきた。それと同時に、世界中の人間も見てきた。日本でも世界でも嫌なニュースが目につくが、蹴球放浪家には人間の善性を信じるだけの経験がある。

■パスポート紛失という大リスク

 さっそく、エスカレータを駆け下りて、手荷物検査場に向かいます。

 すると、さっき通過したカウンターに僕の大事なポーチがポツンと置いてあるではありませんか!

 こうして、無事に飛行機に搭乗して、僕はヴォルゴグラードに向かうことができたのですが、もしパスポートがなくなっていたら飛行機には搭乗できませんでしたから、日本対ポーランドの“大熱戦”を目撃することができなくなってしまうところでした。

 空港内の警察に行って「紛失届」を出してから在モスクワの日本大使館に行ってパスポートの再発給をしなければならず、再発給までの間、飛行機で移動することができなくなってしまいます。ホテルもパスポートを提示しないとチェックインさせてもらえないでしょうから、モスクワ以外に旅することができなくなっていたことでしょう。

 まあ、パスポートの再発給自体は、ブエノスアイレスの強盗事件のときに経験していますから慣れたもんだったんですが……。

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