■観戦者を悩ませる円安

 当時の日本は、バブル崩壊を迎えた時期でしたが、それでも世界第2の経済大国でした。

 その後、日本はGDP(国内総生産)で中国、ドイツに抜かれ、現在はインドとほぼ同水準の世界第4位タイとなってしまいました(もちろん、これは円安のため、ドル建てに換算すると数字が小さくなってしまうからなんですが……)。

 1970年代にアメリカとの貿易摩擦の結果、円高が強制されたこともあって、1994年当時は1ドル=約90円という円高でした。

 今年のワールドカップを観戦に行こうと準備を始めている方も多いでしょうが、アメリカのインフレのせいもあってホテル代や食事代がいくらかかるのか、ご心配なことでしょう。

 もし、今でも1ドルが90円だったら、「えっ、アメリカってインフレなの? それでも、ずいぶん物価が安いねぇ」と言っていられたんですがね。たとえば、1泊100ドルのホテルに泊まるとしても、1ドル90円なら9000円なのに、現在のレートでは1万6000円も出さなければいけないんですから……。

つづく

 

(2)へ続く
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