後藤健生の「蹴球放浪記」第300回「アメリカ・ワールドカップから32年」の巻(1)W杯観戦者を悩ませる「ホテル代が1ケタ変わる」弱い日本円が、さらに進行中の画像
94年アメリカ大会決勝の入場券。決勝にはアル・ゴア副大統領が出席した。提供/後藤健生

 蹴球放浪家・後藤健生は今年6月、アメリカに向かう。もちろん、ワールドカップを取材するためだ。今回は3か国の共催であるが、蹴球放浪家は32年前にもアメリカでワールドカップを取材している。今とは、まったく違う姿のアメリカで…。

■本当に開催できるのか?

 今年は6月に、広大な北アメリカ大陸を舞台にFIFAワールドカップが開かれます。

 アメリカ合衆国の独裁者トランプ大統領は1月の初めに南米ベネズエラで軍事作戦を実施して、同国のマドゥーロ大統領を拘束するという国際法を無視する暴挙に出ました。さらに、トランプ氏は隣国のコロンビアやメキシコにも非難を浴びせ、デンマーク領グリーンランドへの野心も隠そうとせず、反政府運動に揺れるイランについても介入しようとしています。「カナダは51番目の州」として、カナダ併合に言及したこともあります。

 アメリカ国内でも「合衆国移民関税執行局(ICE)」が強引な移民の取り調べを進める過程で、ミネソタ州で白人女性を殺害。地元の州政府と連邦政府との対立が深刻化しています。

 本当に、そんな国でワールドカップなんかやれるんでしょうか?

 もし、アメリカとメキシコが軍事的に衝突したりしたら、共同開催は不可能になるでしょう。まあ、もしアメリカがカナダとメキシコを併合してしまったら、単独開催になるわけですが……。

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