■世代最強チームにも勝てる?

 勝利至上主義の窮屈なサッカーではなく、ポジティブでオープンなサッカーをすることによって選手はより大きく成長できる。最近、神村学園がJリーガーを輩出するようになっているのは理由がないことではないのだ。

 全国の高校サッカー指導者が、そうした方向を向いてくれれば、高校サッカーから日本サッカーの未来を背負って立つような選手が何人も現われるであろう。

 ある意味で、神村学園のサッカーからは育成を目的としたJクラブのサッカーに近いものを感じさせたのだ。

 そのJクラブとして今シーズンのU18世代をリードしたのは、U-18プレミアリーグ、日本クラブユース選手権、Jユースカップとタイトルを独占した鹿島アントラーズユースだった。

 ヴィッセル神戸U-18と対戦したプレミアリーグファイナルは非常にレベルの高い試合だった(高校サッカー決勝の6万人に対して、この試合に4854人の観客しか集まらなかったのは残念なことだ)。

 しかし、高校サッカーで神村学園の試合を観ていると、「このチームなら鹿島とも面白い試合をしそうだ」と感じた。いや、Jリーグのアカデミーである鹿島ユースのほうが、ずっと勝負にこだわった試合をしているような気もした。ここにも、“逆転現象”が起こっているのであろうか……。

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