■変遷するプレースタイル
J1リーグでは、2017年に川崎フロンターレが初のタイトルを獲得。以後、川崎が5年間に4度の優勝を記録。2019年と22年には横浜FMが優勝。いずれも、自陣からパスをつないでビルドアップするサッカーが持ち味だった。強い頃の川崎、横浜FMは相手を圧倒する攻撃的サッカーで突っ走った。
しかし、2023年と24年にはヴィッセル神戸がJ1リーグを連覇。24年には神戸は天皇杯全日本選手権も制して「2冠」を達成した。吉田孝行監督がつくり上げた神戸は、前線からのプレッシャーをかけて相手ボールを奪い、ショートカウンターで相手ゴールに迫るというスタイルのチームだった。
2024年に準優勝を飾ったのも同じく前線でのプレッシングとショートカウンターを駆使したサンフレッチェ広島であり、3位にはさらに守備的なサッカーでロングスローを含むセットプレーを武器とする町田だった。
つまり、Jリーグでは川崎や横浜FMのようなパスサッカーの時代は過ぎ去り、カウンタープレス全盛の時代に入ったかと思われたのだ。実際、今シーズンも上位にはそうしたスタイルのチームが目白押しだった。
最終節で柏が優勝を争ったのが勝負強さと鬼木達監督の勝負勘、そしてGK早川友基の圧巻のパフォーマンスを武器に戦った鹿島であり、また、柏が対戦したのが守備的サッカーでJ1昇格直後から2年連続で上位に食い込んできた町田だったことは、今シーズンを象徴したような出来事だった。










