■日本での「クラブ名が入った駅名」の可能性
日本ではどうだろうか? 「クラブ名が入った駅名」は、当面難しそうだ。理由のひとつは、Jリーグのスタジアムの大半が自治体所有のものであることだ。「浦和美園駅」が「埼玉スタジアム駅」になる可能性はないとは言えない(事実、埼玉高速鉄道は「埼玉スタジアム線」と称している)が、「浦和レッズ駅」となることはないだろう。
柏レイソルの三協フロンテア柏スタジアムとジュビロ磐田のヤマハスタジアムはクラブの主要出資企業の保有だが、最寄り駅はJR常磐線の「柏駅」とJR東海道線の「御厨(みくりや)駅」。130年近い歴史をもち、柏市の顔と言っていい「柏駅」、そして2020年に誕生した東海道本線で最も新しい駅ながら、この地域の旧村名がつけられた「御厨駅」が、「レイソル駅」あるいは「ジュビロ駅」と改称される可能性は皆無と言っていい。
というわけで、ハーバート・チャップマンと「アーセナル」の「歴史的独創」はあるものの、今やサンパウロこそ「クラブ名駅世界一」の都市なのである。









