■前半3−0、後半に柏が反撃を試みるも…
直近のリーグ戦での成績と調子などから、戦前の予想では「柏優位」の声も多かったが、試合を優勢に進めたのは広島だった。
広島の勢いはさらに増す。前半アディショナルタイム、再び中野のロングスローからニアサイドで佐々木翔が頭でフリックして後方へ逸らし、ファーサイドでフリーとなっていたFWジャーメイン良が豪快なジャンピングボレーで3点目を奪った。
3点のビハインドを背負った柏は、後半開始から3枚のカードを切って反撃を試みるも、思うように流れを引き寄せられない。細谷真大のゴールでようやく1点を返したのは後半36分。だが、「相手陣内でサッカーをやることにとにかくこだわった」というミヒャエル・スキッベ監督の言葉の通り、点差を考慮した無難な試合運びを実行した広島が勝利を手にした。
しっかりとデザインされたロングスロー、そして状況に応じた戦いを見せた広島は優勝カップに値した。一方の敗れた柏はタイトル奪取に向け、勝点1差の2位につけているリーグ戦に全精力を傾けることになる。今シーズンの柏は敗戦後に強さを見せてきたが、決勝での悔しさをばねにラスト3節での逆転を手にできるのか。
■試合結果
柏レイソル 1-3 サンフレッチェ広島
■得点者
25分 荒木隼人(広島)
38分 東俊希(広島)
45+2分 ジャーメイン良(広島)
81分 細谷真大(柏)



