
■山形は主力3選手が移籍。降格圏3チームも補強
3週間のインターバルを経て、J2リーグが8月2日から再開される。7月7日に開いた第2登録期間(ウインドー)を使って、中位から下位チームも補強に動いた。
16位のモンテディオ山形は、MF高江麗央が横浜FCへ、MF小西雄大が柏レイソルへ、FWイサカ・ゼインがジェフユナイテッド千葉へ移籍した。J3降格圏の18位とは勝点2差で、彼らに代わる戦力の補強は不可欠である。
高江と小西が抜けたボランチのポジションには、FC東京から寺山翼を期限付き移籍で迎えた。今シーズンはここまでリーグ戦の出場機会がなかったが、攻守に貢献できる25歳である。
さらには藤枝MYFCから、MF榎本啓吾がやってきた。大卒1年目の22年、翌23年は主力としてプレーし、24年から10番を背負っているが、今シーズンはここまで5試合の出場にとどまっていた。25歳のサイドアタッカーには、ゴールとアシストが期待される。
J3降格圏に沈む3チームも、チーム浮上のきっかけとなるタレントを加えた。
18位のロアッソ熊本には、J1のヴィッセル神戸からFW橋本陸斗が期限付きで合流している。J2の最年少出場記録を持つ20歳のサイドアタッカーで、ショートパスをテンポ良くつないでいくサッカーにフィットすれば、攻撃で違いを見せられるはずだ。
19位のレノファ山口FCは、水戸ホーリーホックからFW草野侑己、ブラジル人FWアレフ・フィルミーノを補強した。総得点がリーグワーストタイだけに、新たなストライカーの獲得は急務だった。
20位の愛媛FCは、徳島ヴォルティスからMF杉森考起を獲得した。中盤の攻撃的なポジションを柔軟にこなす28歳は、20年に徳島のJ1昇格に貢献した。山口と同じように得点力アップが望まれるチームで、攻撃のオプションとなることが期待される。
さらには水戸ホーリーホックから、MF前田椋介を獲得した。今シーズンは首位快走のチームでなかなか試合に絡めていないが、背番号10を着ける実力者である。愛媛は主力MFの窪田稜が横浜FCへ移籍したが、杉森と前田の加入で中盤のバリエーションを増やすことができた印象だ。