【最下位・横浜FMに敗れ連勝ストップ。鹿島、常勝軍団復活への道筋とは?(2)】「周りを引っ張る力がもっと必要」と若きボランチ・舩橋も新たな決意。過酷な夏場に向け、鹿島はどう底上げしていくのか?の画像
鹿島アントラーズの松村優太、田川亨介、荒木遼太郎 撮影:中地拓也

 5月25日の横浜F・マリノス戦を1-3で落としたものの、18試合終了時点で首位をキープした鹿島アントラーズ。今節は柏レイソルが横浜FCに引き分け、京都サンガと浦和レッズヴィッセル神戸といった上位陣も相次いで敗れる波乱があり、鹿島にとってはラッキーな形となった。

 ただ、開幕前からJ1優勝候補筆頭と目されていたサンフレッチェ広島が5月に入って5連勝。鹿島より1試合少ない状況で勝ち点5差まで追い上げてきている。その広島とは6月の代表明け直後の14日にホームで直接対決が控えている。そこまでに、7連勝していた時の「勝負強さ」と「しぶとさ」と取り戻すことが必須と言っていい。
 鹿島の場合、前半戦はある程度、勝ち星を積み上げていても、夏場以降にペースダウンするケースが近年は散見される。最たるものが昨季。折り返しの19試合終了時点で町田ゼルビアに次ぐ2位につけていたが、佐野海舟(マインツ)の海外移籍による中盤の強度低下、メンバー固定による停滞感、夏場の暑さによる消耗といった課題に直面。最終的には5位でフィニッシュすることになった。

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