■対策に屈しない柏
勝ち点20で2位の柏レイソルはリカルド・ロドリゲス監督の1年目ながら、序盤戦から安定飛行を続けており、攻撃的なスタイルを押し出しながらも、15試合で失点10という堅実なディフェンスが目に付く。可変的なビルドアップをベースに、ポゼッションやチャンスの回数では相手を上回りながら、なかなかゴール数を増やせていないが、着実に勝ち点を積み重ねている。これまでルヴァン杯の2試合を含めて、敗れたのは3月8日に行われた第5節の鹿島戦だけ。そこから2ヶ月負けていない。
しかも試合を積み重ねるごとにビルドアップの安定感が増す一方で、対戦相手も”柏対策”を強めているが、それに屈することなく戦い抜けているのは柏の選手たちの良い意味での直向きさ、そしてリカルド監督の求心力に他ならない。しかも、本来エースとして期待されながら、途中出場が続いている細谷真大がチームを勝利に導くゴールをあげるなど、首位の鹿島にも負けず劣らず、チームとしての総合力の高さを見せていることは、ここからの戦いでも強みになりうる。