■構築した「鹿島らしさ」
9か月という長い期間をかけて戦うリーグ戦では、そうしたクラブの底力が試されるのだ。幸か不幸か、今年のJ1リーグは未曽有の大混戦。2連勝、3連勝したら順位は一気に上がるし、連敗をしたら転落してしまう。逆に言えば、現段階で下位に低迷しているチームでも、何かのきっかけで連勝を重ねたら、巻き返しのチャンスは十分にある。
暑さ寒さなど、さまざまな気象条件の中で、数多くの試合を消化するJ1リーグ戦。最後まで戦い抜くのは厳しい作業になるだろう。だが、サポーターはそれが魅力と思っている。各選手には、ケガなどないように、最後までプレーできることをお祈りしている。
鬼木監督は、「古巣との対戦でも試合中はいつもと変わらなかった。変な感情なしにできた」と語ったが、監督就任から短期間の間に、いかにも鹿島らしい勝負強いチームを作ったものだ。古巣相手に、前半劣勢の中でもしっかりと逆転勝利することで、そのことを証明する試合だった。
そんな鬼木監督を見ていて、僕は昨年11月に川崎の監督として等々力で鹿島と対戦したとき(3対1で鹿島勝利)に、リードした後で鹿島がうまく時計の針を進ませながら勝利を手繰り寄せたことを「鹿島らしい勝ち方」と語っていたことを思い出した。








