■試される「チームの底力」

 他のカードで同様の傾向はあった。

 連休明けの時期が終われば、中5日とか、中6日といった通常の試合間隔になるので、できるだけフレッシュなコンディションで、プレーのレベルを上げていってもらいたいものだ。そして、6月に入ると代表ウィークでリーグ戦が中断期間に入り、選手たちは一息つくことができる。

 もっとも、ACLE決勝大会でサウジアラビアに遠征していた川崎と横浜F・マリノスは未消化分の試合をこなさなければならないので、週2試合の連戦がもうしばらく続くし、クラブ・ワールドカップを控えている浦和レッズも、しばらくは前倒し分の試合が続くことになる。

 寒い中で2月に始まったJリーグも全日程の約3分の1が終了。そして、7月にはE-1選手権(東アジア選手権)が終わると7月も後半。猛暑の中のゲームが続くことになる。昨年のように豪雨や雷雨の影響をこうむることもあるだろう。こうして、チームに疲労の色が濃くなってくれば、そこでチームの底力が試されることになる。

 控え選手の層の厚さとそのレベルの高さ。試合運びの負担が大きいスタイルなのか、それとも負担が小さくて済むのか……。

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