■名古屋の「勝利を予感させる」材料
新潟と同じく降格圏に沈む名古屋グランパスも、上位に一泡吹かせそうだ。今節は4位の柏をホームに迎えるが、勝利を予感させる材料がある。
まずは、相性の良さがある。柏に最後に敗れたのは、2020年のJ1第8節のこと。以降、リーグ戦だけでも6勝3分、昨季のルヴァンカップも1勝1分と、柏を相手に無敗が続いている。
現在4位につける柏には安定感があるが、爆発力には欠ける印象だ。第5節以降、複数得点を決めた試合はない。追加点が奪えずに、勝ち切れない試合が多いのだ。
順位は大きく離れているが、ここまでの総得点は13ゴールで並んでいる。シュート数自体は多くないもののゴールを決めている事実は、名古屋の選手の質の高さを物語っている。現在3連勝中のホームで戦う名古屋に、勝利の目は十分にあると考える。
後編では、J1とJ2の首位チームを待ち受ける落とし穴について分析する。