
2026年北中米ワールドカップ(W杯)出場が決まり、ここから本番までの準備期間をどう使っていくかが問われている森保ジャパン。まずは6月のアジア最終予選ラスト2連戦のオーストラリア(パース)&インドネシア(吹田)2連戦に挑むことになるが、ここは数少ないインターナショナルマッチデー(IMD)ということで、欧州組の主力を中心とした陣容になるはずだ。
つまり、国内組が本大会滑り込みを狙うなら、7月のE-1選手権(韓国)にまず名乗りを挙げ、そこで圧倒的な存在感を発揮するしかない。2022年カタールW杯4か月前の2022年E-1選手権(日本)でブレイクし、最終メンバー26人の座を勝ち取った相馬勇紀(町田)、町野修斗(キール)の道を切り開くのが一体、誰なのかが気になるところだ。
とはいえ、今季のJ1は非常に混沌とした状況になっていて、選考作業は困難を極めるだろう。森保一監督も4月16日の浦和レッズ対京都サンガ戦視察時に「毎回のミーティングで絞りながらも広がっていくという。それが正直なところというか、我々の中で起こっている状況です」と苦笑していた。
指揮官にしてみれば、「来年のW杯につながる選手」というのが最重要基準だろうが、2026年以降のことも考えないわけにはいかない。実際、2022年大会を振り返っても、大迫敬介(広島)、谷晃生(町田)、鈴木彩艶(パルマ)の3人がそのまま現代表GK陣をリードする存在になっている。「未来への底上げ」を視野に入れ、おそらく今回は30代のベテランを除外し、2026年時点で30歳以下のメンバーで挑むのではないだろうか。