■トルガイ・アルスランの「負傷離脱」

 他にも興味を強く引くカードはある。3位のサンフレッチェ広島と4位につける柏レイソルの上位対決だ。

 過去の通算対戦成績では、柏が27勝12分22敗と勝ち越している。だが、直近5試合では広島が4勝1分と、柏戦を得意としている。

 ただし、気をつけたいのが広島の現状だ。この2週間、アクシデントに見舞われていると言っていい。

 まずはトルガイ・アルスランの負傷離脱だ。昨季途中に加わり、今季は開幕から主力として働いてきたMFを欠くのは痛い。

 さらに、ACL2でのゴタゴタだ。準々決勝第1戦では6-1と大勝したはずが、選手登録の問題で没収試合となり、第2戦での逆転もかなわず大会敗退となったのだ。

 アジアでの戦いがなくなり、国内に集中できるようになったとはいえ、まだ頭と体の整理には時間が必要なはずだ。柏も好調であり、最近の対戦成績を考慮しつつ、ドロー決着を予想する。

 後編では、名古屋グランパスヴィッセル神戸など、まだ勝利がないチームについて考察する。

(2)へ続く
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