
上田綺世(フェイエノールト)や小川航基(NECナイメンヘン)が今年に入ってからケガに見舞わる一方で、守備陣も負傷者が続出している日本代表。今季リーグ1試合しか出ていない冨安健洋(アーセナル)を筆頭に、アキレス腱断裂で長期離脱中の谷口彰悟(シントトロイデン)、9日のスタンダール・リエージュ戦で負傷交代した町田浩樹(サンジロワーズ)と主力級が何人も離脱してしまっている。
彼らと入れ替わるように、昨年7月に負った右足中足骨骨折がようやく癒えた伊藤洋輝(バイエルン)が昨年6月シリーズ以来の代表復帰を果たしたのは朗報だ。が、3バックの人材が潤沢とは言い切れないのも事実だろう。
さしあたってバーレーン戦(埼玉)は、11月の中国戦(厦門)からの流れを踏襲するのではないか。板倉滉(ボルシアMG)がセンターを務め、瀬古歩夢(グラスホッパー)が右、伊藤が左で先発するのが順当な形だ。
伊藤もバイエルンでは2月15日のレバークーゼン戦以降、3試合にスタメン出場していて、フル稼働できる状態に戻っているのは確か。ただ、リスク回避のためには、バックアップを用意しておくことも肝要。町田、あるいは国内組の中山雄太(町田)、佐々木翔(広島)あたりを追加招集しておけば、それが可能になる。森保一監督もそのあたりを視野に入れつつ、最終的な決断を下すと見られる。