■神戸・横浜が想定外の未勝利
ACL組のヴィッセル神戸、横浜F・マリノスがいまだ未勝利というのも想定外。神戸の場合は開幕前からケガ人が続出し、シーズン突入後には武藤嘉紀、酒井高徳も離脱。吉田孝行監督も選手のやりくりに頭を痛めている。ここへきてグスタボ・クリスマン、エリキの補強があり、長く公式戦から遠ざかっていた宮代大聖がメンバー入りするなど、明るい兆しも見えつつある。今週12日のACLEラウンド16・光州FC戦の第2レグと16日の湘南ベルマーレ戦を乗り切れれば、少しは状況もよくなりそうだ。今が一番の耐え時かもしれない。
マリノスにしても、ACLEとの掛け持ちで選手のやりくりに苦戦しているというのは神戸と一緒。ただ、スティーブ・ホーランド監督は今季始動時からトライしていた3バックをいったん横に置き、慣れている4バックに戻して修正を図っている真っ最中だ。
しかしながら、J1の4試合で懸念されるのが得点数の少なさ。ここまでのゴールスコアラーはアンデルソン・ロペスと植中朝日の2人だけで、それ以外にゴールがない。新戦力の遠野大弥は宮崎キャンプの時に「今季は2ケタゴールを期待されている」と言っていたが、思うように言っていないし、エウベルも調子がなかなか調子が上がってこない。マリノスの場合、ロペスとヤン・マテウスという傑出した個の力を持つタレントがいる分、現状打破は早いのかもしれないが、ACLE・光州FC戦第2レグとガンバ大阪との連戦が続く今週が今後の分かれ目と見てよさそうだ。