■千葉の小林監督は「ありえないこと」怒り
0対3というスコアだけでなく、千葉にとっては失点の仕方も自らのミスから招いた最悪の形だったし、試合開始早々、前半終了間際、そして後半のアタマと悪夢のような試合だった。クイックスタートで完全に裏を取られてしまった2失点目について、千葉の小林慶行監督は「ありえないこと」と怒りを隠さなかった。
もっとも、千葉のほうは昨年とはかなりメンバーを変更してスタートしたので、完成度が多少低いのは仕方がなかったかもしれない。新監督を迎えたばかりの柏はチームの最終チェック的な意味合いを持ってベストメンバーで戦ったのに対して、小林監督3シーズン目の千葉は開幕戦(いわきFC)を見据えて、その準備のために戦っていたような印象だった。
そういう、両チーム首脳陣の判断が正しかったのか、それとも間違っていたのか……。それは、シーズンが始まって、ある程度の試合数をこなしてからでないと判断できないことだろう。
ただ、千葉にとっては、昨シーズン、J2リーグで23ゴールを決めて得点王となった小森飛絢(シントトロイデンに移籍)の不在を埋めることは容易ではない。1人で決めきれるようなタイプの選手がいないとなれば、チーム全員で攻め、全員が得点に絡むようなスタイルを早く構築したいところである。
いずれにしても、柏レイソルの新戦力、小泉佳穂が大きくクローズアップされた、ちばぎんカップだった。(2)に続く。