■サイド攻撃での関わり方

 特に目を見張ったのが、サイドアタッカーの新戦力とサイドバックの有機的な関わりかただ。それにより、2列目の中央に君臨する乾貴士も従来の依存型ではなく、明確なアクセントとして関わるシーンが増えている。右のファーストセットはサガン鳥栖から加入した中原輝と大卒2年目の高木践と見られるが、左利きで中に入るプレーが多い中原と、縦に推進力を出せる高木のコンビはオーソドックにしてバランスが良く、高い機能性を見せている。
 ルーキーイヤーだった昨シーズンはセンターバックで、6試合にスタメン起用された高木だが、右サイドバックの主力だった原輝綺名古屋グランパスに移籍。緊急補強も考えられた中で、秋葉監督は高木を同ポジションで固定的にテストし、高木もその期待に応えた格好だ。高木は「新しく右サイドバックで10日間、キャンプをさせてもらって。新たな発見であったりとか見えたので。自分的にはすごくいいキャンプになったと思います」と語り、新境地の開拓に強い意欲を見せている。

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