攻撃の選手層と崩しのバリエーションが広がっている2025年の浦和レッズ。そこにマチェイ・スコルジャ監督が昨季終盤3か月間に再構築した堅守が加われば、かなり安定した戦いができるはず。そのためにも、ボランチ・最終ライン・GK陣がしっかりとした仕事を見せなければならないはずだ。
ボランチに目を向けると、昨季後半は安居海渡とサミュエル・グスタフソンしかいないという手薄な状況が続いて、一時は原口元気がこの位置を担ったほどだった。
そこで今季は柴戸海をレンタル先の町田ゼルビアから戻し、2列目兼任の松本泰志を補強したわけだが、残念ながら柴戸は開幕には間に合わない。松本もトップ下で使われるケースが多くなりそうで、早川隼平がボランチ要員としてテストされている模様。やはり人材が少し足りない印象もある。
そこで、指揮官は渡邉凌磨の3列目起用にトライしている様子。万能型の彼は何でもできるし、的確な指示で周りを動かせる。安居とのコンビなら攻守のバランスは取れるだろうし、グスタフソンと組む場合は少し攻撃的になる。当面はその3人で回していくことになりそうだ。